安藤組森田雅の強さは伝説、喧嘩無敗の男、力道山を引かせたのは森田

男として生まれて来たからには、強い男に憧れるのだ。しかし!喧嘩なんて子供がやる事じゃないか!なんて思っている人も今の世の中では多いのではないだろうか?だが喧嘩を売られる事や、トラブルに巻き込まれる事は一生の内1度や2度は誰でもあるはずである。強い男は私にとって憧れである。強いというだけで、私はその人間を尊敬してしまうのだ。強い男・・・しかもこの日本の歴史の中で、こいつは強いと伝説の様に語り継がれている人を紹介しよう。

今日紹介するのは、元安藤組の大幹部、森田雅さんだ。

え?・・・誰?

と思った人は、ちょっ残念である。喧嘩の強さと言えば、元安藤組の大幹部、花形敬の事を知っている人は多いのではないでしょうか。花形敬が有名なのは、当然昔から、そのエピソードが映画になっている事が上げられるが、やはり花形敬が今有名なのは、漫画「バキ」に登場するキャラクター、花山薫がいるからである。

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トレード・マークは白いスーツにメガネ、顔中傷だらけ。戦いの前にメガネを外すのが戦いの合図。

素手の喧嘩が得意だった花形敬を究極的にデフォルメしたのが、花山薫(はなやまかおる)である。花山薫のキャラクターは、身長が190cm以上で体重は130キロ以上、恐ろしい力の持ち主で、その握力は測定不能で、トランプの束を指で引きちぎる力を持ち、車を素手で破壊して、車のタイヤを自分の腕力で引きちぎる。この漫画のキャラクターを「バキ」で読んで、モデルの花形敬に、花山薫の様な幻想を抱いている、少年が実にこの日本に多いのである。しかし残念ながら、実物の花形は喧嘩はとても強く、豪傑と言っても過言ではないが、漫画のキャラクターでは無いのだから、タイヤを素手で引きちぎる事もなければ、トランプを親指と人差し指で引きちぎる事も無ければ、口の中に拳銃の玉をたくさん入れて、弾が爆発しても立ち上がって攻撃してきたなんてエピソードはない。

どんな相手でも素手の喧嘩にこだわり、相手が武器を持っていようとも、花形は素手で戦った・・・

なんて事もありません。

他の組との喧嘩になると花形だって拳銃をぶっ放す事もあったのです。

ただ、喧嘩の強さは超一流、非常に豪快な暴れん坊であった事は間違いない様です。その強さと豪快なキャラクター、そしてエピソードから映画のモデルや漫画のキャラクター、または、当時花形に会った事がある人の証言から伝説的な人物として現在も語り継がれる男。

今日はそんな花形敬と並び称されている、或はそれ以上と言われている男の事を書こうと思います。

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幻想を抱かせる森田雅、鹿島神流剣術と力道山との喧嘩

私が森田雅の存在を知ったのが、「修羅場の人間学」である。この本は、当時知る人ぞ知る存在の安藤組の別働隊隊長の森田雅の安藤組時代の話をまとめた、森田自身の著書である。

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この本には森田の子供時代から安藤組時代の様々な修羅場での話。

他の組との抗争事件や、花形敬との確執、安藤組解散などの事が詳しく書かれている。

また、森田は単なる喧嘩自慢の男ではなく、剣術の鹿島神流を若い時から学び、剣の達人であり、安藤組時代自分の道場を持ち剣術の指導を行っていた。

もっとも、その剣術道場の生徒は安藤組が抗争になれば、安藤組の別働隊として抗争に参加するという仕組みだったのだが・・・

この本は内容もとても面白いのだが、そのエピソードを伝える森田の文章がとても読みやすく、好感が持てる。

私の記憶が確かならば、この本の帯は安藤組の親分だった安藤昇が書いていて、あとがきは、元安藤組で作家の阿部譲二(あべじょうじ)が書いていたと記憶する。ひょっとして逆かもしれないが、もし間違っていたら、許して欲しい。

安藤昇は、森田雅の喧嘩人生を紹介し、阿部譲二は当時血気盛んだった若い頃、街で森田に出会った時、森田の機嫌が悪そうな時は、隠れてやり過ごしたなどというエピソードを披露して森田の強さを強調している。阿部譲二は森田の強さを実際に知っている人物で、花形よりも森田の方が強いと語っており、例え花形と同じ戦闘力を持った男が三人いたとしても、森田にはかなわないと、森田のずば抜けた戦闘力を絶賛している。それとは逆に、花形ファンは、花形が亡くなった後なら何とでも言える、現役時代は花形の方が上だったんじゃないか?と論争になる事もしばしばあるのである。

安藤組とは?

安藤組とは、安藤昇を首領とする愚連隊の組織である。愚連隊はヤクザではない。ヤクザは盃を交わし、親分と子分という疑似親子の間柄で、黒い物でも親が、これは白と言えば白と言わねばならない。また堅気には戻らない決意の現れとして、刺青を入れたりする。それがヤクザであるが、愚連隊は違う。愚連隊は不良の集まりである。安藤組は首領の安藤昇を中心として、集まった学生の不良グループが始まりである。安藤昇は特攻隊の生き残りで、法政大学の学生であったが、学生時代からヤクザ組織と抗争し、拳銃で武装して、ヤクザの組に殴り込みをかけたりしている、今では考えられない存在なのだ。

安藤昇の後見人、親分筋と言われるのが、愚連隊の神様と言われた、万年東一である。万年の舎弟である、小光こと、小池光也の舎弟が安藤で、森田や花形は安藤の舎弟という事になる。森田や花形は安藤の事をアニキと呼んだ。実力者の舎弟になるメリットは、その兄貴分の威光を元に、色々美味しい思いをする事も出来る、だが兄貴分の為に体を張る事もある。逆にアニキと呼ばれる者は弟分の不始末の為にケツを拭かなければいけない事もあるのだ。ヤクザにはないルールが愚連隊には愚連隊であった様だ。

森田雅伝説

力道山との抗争

安藤昇の著書、「ヤクザと抗争」で花形敬の暴れん坊ぶりが紹介されている。

中でも興味を引くのが、プロレスラーの力道山との喧嘩だ。力道山は飲み屋「純情」の用心棒をしていた、安藤組の面々は挨拶も無しに自分達シマの中に飲食店をオープンした「純情」に挨拶に行こうという事で、花形敬を含む安藤組の数名が「純情」に訪れた。

出て来た力道山と真っ向から対峙する、花形敬。

そのやり取りを紹介する。(このやり取りはうる覚えなので、間違っていたら勘弁して欲しい)

安藤組の面々に対して、立ちはだかる力道山。力道山の前に力道山にも引けを取らない長身の花形敬が立ちふさがる。

力道山「何の用だ」

用心棒の力道山が花形敬に対峙し凄むと、

花形「てめぇ、ここを何処だと思ってやがる!てめぇみたいな野郎に用心棒がつとまるかっ!」

花形も相手が誰であろうと引く様な男ではない。

激しい火花を散らしてにらみ合う、力道山と花形だが、最初に折れたのは力道山だった。

「中で飲もう」と・・花形の迫力にびびった力道山が花形に対して媚びを売る様な対応をしたというものだった。

昭和の国民的ヒーローであり、格闘技のプロである力道山にも一歩も引かない花形の恐ろしさを現したエピソードで、今でも伝説になっている。

しかし、この「修羅場の人間学」には全く違う力道山とのやり取りが書かれている!

力道山と対峙した時には、実は花形敬はいなかったのだ。

力道山と対峙して一触即発になったのは、この森田雅と他数名の安藤組の面々である。

大男の力道山に対して、森田は大きな金槌を構え対峙したのである。力道山とにらみ合いになるが、気迫を込め力道山を追いつめ、

力道山は無様に敗走したのだ。その戦いは剣術の真剣勝負の様な駆け引きで、森田の気迫と圧力に押される力道山、ギリギリまで追い詰め、絶体絶命の状態に追い込み、遂に力道山が逃げる隙を与えて敗走させるという、勝負の駆け引きが行われたのである。

寝込みを襲われ拉致されたのだが

これは森田が二十歳そこそこの駆け出しの頃の話。まだ、安藤の舎弟になってそれ程経っていない、森田自身もその戦いの形がまだ完成していない時の苦い経験の話。

突然寝ている所を襲われ拉致される。森田の舎弟と揉めた組織の男たちが、森田の舎弟をさらうと、その兄貴分の森田をも狙ったのである。

「森田くん寝ているところ悪いね、目が覚めたら来てもらおうか?」

そこには森田よりはるかに年上のヤクザ3人が日本刀で武装していて、その切っ先を森田の鼻先に向けて立っていたのだ。

「やばい・・!」という絶体絶命のピンチという局面で、「・・・何があったかしらねぇけど、何?」とわざと落ち着いて対応。

「舎弟の身柄を預かっている、お前もおとなしくついてこい!」と、男たちに脅されると、

「そうか!どこでも行ってやらぁ!」と、こんな場面でも威勢がいい。多勢に無勢でも弱みを見せない。これは、自分が拉致をされる数日前、森田達は一人のヤクザの親分を逆に拉致し監禁した。その時の親分の堂々とした態度に関心した森田が、こういう場面ではこうするんだなと、冷静にその時の事を思い出して、行動していたのだ。また連行される道中で、相手側がこちらの命までは取るつもりはない事を見抜いた森田は、さらわれてしまった場合、どの様な運命をたどるのか?勉強のために、逃げるのは止めようと考える。そして、逆にこの立場を逆転してやろう!と闘志がメラメラと湧き上がってきたのだ。森田の負けん気の真骨頂である。怪物的な花形の強さとは違い、森田の場合はクソ度胸、クソ負けん気にプラスして、武術家としての冷静な戦力分析が強さの元となったのではないだろうか?

森田を拉致したものの、なかなか音を上げない森田に手を焼く男たち、男たちの狙いは、森田の兄貴分の安藤の居場所だった。

「安藤はどこだ!死にてえのか?」最初は知らないととぼけていた森田だったが、次第に腹が立ってきて、怒りが極限状態になった。「兄貴の居場所なんていう訳ねぇだろ!てめえらなんかに、知っていても言うもんか!」とタンカを切った。

さすがに相手も黙ってはいられない、木刀の一撃で森田は左目を負傷する。

「やりやがったな!俺の目玉を!」敵も森田の根性に手を焼いた。

普通の人間ならば、敵に拉致されれば、腰は引け、弱気になるものだが森田が弱気になる事はない。

ほとほと手を焼いた拉致した敵は森田から安藤の居場所を聞くのを諦めた、森田の体の引き取りの交渉を安藤組と行う為、安藤組に連絡を入れる。そこに現れたのが、安藤昇の兄弟分の加納貢である。加納は森田が拉致された事を聞くと、中華料理を二人前たいらげて、鼻歌を歌いながら、森田が拉致されている現場に現れた。

加納は敵に怯む事なく、人質になった森田の奪還に成功している。この加納も伝説のアウトローの一人である。どうやって森田を救ったのか?これはまたの機会にお伝えする。

花形敬との確執

安藤組内で実力と人望を持つ森田、そして伝説になる程の腕力の持ち主、花形敬。この森田一派と花形一派は一時期仲が悪かった。そんな時、酒に酔った花形敬は、森田を殴った。森田も腹が立ったが、仲間内で喧嘩をするのもみっともないので、怒りを抑えて家に帰った。その時森田の舎弟が花形を銃撃する事件があった。

詳しくはこちらの記事

花形敬伝説、拳銃で撃たれて死なないタフネスは化け物

この事件後2人は和解している。

花形と森田は中学時代からの顔見知りだ。花形は中学時代から、とにかく暴れん坊で、その圧倒的な大きな体と闘争本能の塊の様な暴力性を兼ね備え、ボクシングとラグビーで鍛えた鋼の様な肉体を武器に喧嘩は連戦連勝。地元でもとにかく恐れられていた。また、森田の著書「戦いて候」によると、花形は相沢五郎という現役の有名なボクサーとジムで勝負をして、一発でKO。その後、その相沢がボクシングジムの会長になった時、花形を呼び「君は人を殴ると相手が死んでしまうから、平手で殴れ」と諭した問いうエピソードがある。花形は生まれた時からすでに強い生まれながらの強者だったのだ。

森田は負けん気はピカイチだが、鹿島神流の剣術を学んだのは、後年の事だ。少年の頃は花形が地域の番長なのだ。森田の著書「戦いて候」にはこんなエピソードも語られている。15歳の花形敬は子分を引き連れ森田の家にやってきた。「出てこい森田」と凄む花形、母親がそこにいたので、「明日行くから、今日は帰ってくれ」と花形に森田は言ったが、素直に引き下がる花形ではない。森田の母親も、「息子は明日行くと言っているのだから、今日は帰ってくれ」と花形に言うが、「大江戸の鬼花形敬と申す、そこをどいてろおばさん!」と森田の母親に言って、花形は森田の家の門を蹴りで破壊して侵入を試みるが、森田のお母さんが花形を一喝、怒られた花形は壊した門の後片付けをした。こんなエピソードを後年森田は自伝で語っている。やがて森田も花形も大人になり、安藤昇の舎弟になり同じ人物を兄貴と呼ぶ様になったのだ。

安藤組解散後

安藤組は安藤昇が債権の取り立てで揉めた、横井英樹を銃撃した事件で安藤が収監された事から、頭がいなくなった組織が弱体化していき、やがて解散となった。最強の喧嘩師と呼ばれた花形も悲劇的な最期を迎えた。

森田もこの銃撃事件には関わりはないが数年刑務所に収監された。

安藤組解散後、森田雅は剣術の道場を構えたようだ。その後様々な腕自慢が森田に挑戦した様だが、一度も負ける事はなかった。ヤクザを引退して、武道家として剣の腕を磨き、剣の師範としても活躍したんだそです。生涯戦う男として、その強さを示し続け、やがて企業などの人材の育成などにも貢献する人物になったそうだ。

森田が書いた「修羅場の人間学」は後に高嶋政伸が主演で映画化されているが、原作とは随分違う内容になっていて、実際に映画館で見たのだがその内容にがっかりさせられた。

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画像:http://www.eiga46.com/images/items/l/jsi0129s_l.png

主人公が高嶋政伸が演じる安藤組で一番末端の男から見た安藤組という、最初から安藤組のスピンオフ的な映画という事で、原作の持つ森田やその他の登場人物の生々しく、そして非常な暴力の世界は描かれていない。但し、この映画に登場する花形敬が本物の花形に一番似ていると何かの本で読んだ気がする。暇でやる事の全くない人にはオススメの映画である。

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