映画「細雪」の 感想、キャストやあらすじ

映画「細雪」について今日は書きたいと思います。感想や、キャスト、ストーリーなどを書きます。

映画 細雪(ささめゆき)

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画像:http://image.eiga.k-img.com/asa10/2014/filmdetail/419_1.jpg

公開時期 1983年

監督 市川崑

主なキャスト 岸恵子 佐久間良子 吉永小百合 古手川祐子 石坂浩二 伊丹十三

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文豪谷崎潤一郎の「細雪」を映画化した作品です。

原作は何年かにわたる物語ですが、映画ではそれを一年間に凝縮した内容になっています。
このストーリーのまとめ方によって、春夏秋冬それぞれの年中行事の美しさが、より一層わかりやすい形で引き出されています。
また市川監督独特の映像美が、この作品最大の魅力でしょう。

主な登場人物として、大阪の上本町に住む本家の長女鶴子役に岸恵子、その婿養子辰雄役に伊丹十三。
芦屋の分家に住む次女幸子役に佐久間良子、そして分家でありながらそこの婿養子となっている貞之助役が石坂浩二。
物語の主人公ともいうべき三女の雪子には吉永小百合、問題行動の多い四女の妙子役に古手川祐子。
このキャストだけでも豪華絢爛そのものですね。
映画の内容は、この三女の見合い話を中心にストーリーが展開していきます。

舞台は昭和13年。
前年の昭和12年には日中戦争がはじまり、映画の舞台となるこの年には国家総動員法が施行され、その後の日本は戦争一色となっていきます。
そんななか、大阪船場の商家出身の4姉妹は、世の中の騒々しさから超然として、彼女たちの伝統的な生活を続けていくのです。

最初の場面が京都での花見。
さすがに旧家の四姉妹だけあって、誰もが素晴らしい和服に身を包んでいるのが目を引きます。
衣装代だけでもかなりの金額を費やしたと聞きますが、十分にそれだけの価値ある演出でした。
そしてオープニングのテーマ曲とともに現れる平安神宮の桜の美しいこと、ここまでの映像を見るだけでもチケット代を払う価値がありますね。

その後は三女の見合い話を中心に話が展開していくのですが、吉永小百合扮する三女は、ただ静かにその縁談を断り続けます。
その様子にやきもきする次女の佐久間良子。
当時の女性にとって、結婚というのは人生の一大イベントであることがよく理解できます。

やがて秋になり、京都の嵯峨野に別荘を持つ華族の次男と、嵯峨野の侘びを体現したかのような別荘で見合いをします。
見合いの席で初めて笑顔を見せる三女の雪子。

やがてこの縁談は成立するのですが、大阪上本町に住む本家の婿養子が東京へ栄転になり、一家をあげて東京へ引っ越すことになったのです。
四女の妙子はバーテンダーと駆け落ちして、大阪の工場外にひっそりと住み、そこへ姉夫婦たちを見送りに行くのが悲しいからと訪ねていく次女の幸子。

結局本家の東京行きを大阪駅で見送ったのは、三女の雪子、その婚約者、そして幸子の婿である貞之助の三人でした。
涙を浮かべながら別離を惜しむ雪子に、そっと彼女の肩に手をかける婚約者の男。
それを後ろから切なさそうに眺めているのが、なんと幸子の婿養子である貞之助でした。

貞之助はその後料理屋の一室で、ひとりぼんやりと酒を飲んでいます。
お酒を運んできた仲居さんに向かって、「あれが、嫁に行くんや」とやけ酒を飲む貞之助、その眼には涙がこぼれていました。
ずっと義理の妹である雪子に、淡い恋心を抱いていたのでしょうね。

美しく、儚く、去りゆく古き良き時代を見事に表現した、市川監督作品の中でも傑作中の傑作であると思います。


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