八日目の蝉は実話?元の事件日野OL不倫放火殺人事件とは
八日目の蝉とは角田光代が2005年から2006年にかけて、
読売新聞誌上で連載した小説です。
NHKでドラマ化された後、2011年に映画化もされています。
この話、実際に起こった事件を元に作られた物語だと言われています。
ただ、この話は愛人の子供を誘拐して育てるという話ですが、
実際に起こった事件はそんな生易しい話ではりません。
なので、全くの実話、ノンフィクションではないんですね。
では実際の事件は、どんな事件だったのでしょう。
今日はこの八日目の蝉の元となった事件を深掘りしたいと思います。
八日目の蝉は実話、元ネタの事件は不倫放火殺人だった
八日目の蝉の元ネタとなった事件は、
日野OL不倫放火殺人事件です。
不倫が元で起こってしまった悲劇。
なんともやりきれない気持ちになる事件です。
八日目の蝉と日野OL不倫放火殺人事件
八日目の蝉の映画はヒットし、
日本アカデミー賞で10冠を達成しました。
主演は井上真央です。
この映画は1993年に起こった事件、
「日野OL不倫放火殺人事件」から着想を得て、
作られたと言われています。
まずは、八日目の蝉とはどの様な作品なのかを解説します。
そして、放火殺人という残忍な事件に物語にしようとする、
どんな要素があったのか?
八日目の蝉のあらすじ
大手下着メーカーに勤める希和子は、
同僚の秋山という男と社内恋愛の関係にあった。
しかし、秋山は結婚していた、
2人は不倫の関係にあったのです。
希和子は一度秋山との間に子供が出来たが秋山から頼まれ堕胎し、
子供が産めない体になってしまった。
思いつめた希和子は秋山と秋山の妻との間に生まれた、
生後6ヶ月の赤ちゃんを連れ去ってしまいます。
連れ去った子供に希和子は薫と名付けて、身を隠し暮らし始める。
出典:goo.gl/9gviJi
希和子は薫を愛情を持って育てたが、
薫が4歳になった頃、逃亡先の小豆島で逮捕された。
18年が経過し薫は元の親が付けた名前秋山恵理菜として暮らしていた。
恵理菜は両親と折り合いが悪く一人暮らししていた。
ある日恵理菜の元にフリーライターが訪ねて来る。
映画八日目の蝉予告
日野OL不倫放火殺人事件とは?
1993年12月14日に起こった、
不倫が元でトラブルになった夫婦に恨みを持つ、
女性によって引き起こされた放火殺人事件です。
事件の被害者は夫婦の間の子供、
長女6歳、長男1歳です。
現場は日野市にある団地。
犯人は夫が出勤時に、妻が運転する車で駅に向かっている留守宅に、
以前預かっていた合鍵で侵入した。
この時子供2人は寝ていた。
部屋に侵入した犯人は、
居間のコタツの周りにガソリンまき火を付けた。
この時バックドラフト現象が起こり、犯人は玄関まで吹っ飛ばされ、
向かいの部屋のドアに打ち付けられた。
警察は犯人の目星を付けていたが、
証拠を掴めず、直ぐに逮捕出来なかった。
犯人は翌年の2月に、自分から父親に付き添われて警察に出頭した。
事件の原因は?
犯人は大手電機メーカーに勤める27歳のシステムエンジニアです。
原因は会社の上司との不倫関係が原因です。
元々は犯人と不倫関係にあった男性S氏は上司と部下との関係だったが、
接触していくうちに親密になった。
「S氏は妻とは結婚するつもりじゃなかった」とか、
「妻が交通事故に会って、死んで欲しい」などと言って、
妻に愛情がない様な事を言っていた。
それを聞いた犯人はそんな言葉を本気にした。
やがて2人の間に子供が出来たが、
時期が悪いから中絶してくれと言われ中絶した。
その後もS氏と犯人の不倫は続き、
S氏は「離婚するつもりだ」「こえは浮気じゃない」という言葉を繰り返していた。
S氏は妻子供を産む為に、実家に帰っている間、
犯人の家で1ヶ月半も夫婦同然の生活を送った。
そして、その後も不倫関係が続き、
「今度こそ妻と別れる話をする」とか「何時までに決着を付ける」
などと言われていたが、
離婚の話は一向に進まなかった。
やがて、2回目の妊娠をした。
さすがに、ここまで来ると、
何も変わらない事を悟った犯人は、自ら中絶した。
更に悲劇は続く。
この浮気がS氏の妻にバレた。
妻が電話を自宅でしようと、
リダイアルボタンを押すと、犯人の電話に繋がった。
この妻とは一度S氏の紹介で挨拶した事があり、
面識があった。妻は浮気を直感。
S氏は浮気を追求されて、あっさり浮気を認めた。
S氏の妻は犯人に毎夜電話をかけて、
罵詈雑言を浴びせた。
この執拗な電話に精神的に追い詰められた犯人は不眠症にかかり、
体重が60キロ代から40キロ代まで落ち込み、
精神が病んでしまった。
そして、とどめの一撃、
「あなたは、生きた子供を平気で掻き出す事ができる人だ」
と電話で言われた。
この言葉で、犯人は2人の子供を殺す事を決意した。
ただし、S氏の妻は、
この言葉は言っていないと裁判で証言している。
犯人はどんな人物?
犯人は子供の頃から成績優秀、小学生からずっと成績優秀。
踊りや、習字、ピアノ、お茶なども、
身につけた。
いわゆる優等生です。
社会人になるまで恋愛の経験がなかった。
大手電機メーカーにSEとして就職し、
不倫相手のS氏と出会う。
当初は上司と部下の関係だったが、
S氏は犯人の事を「キャッシー」と呼び、
犯人はS氏の事を「師匠」と呼んだ。
そして不倫に突き進んでいく。
不倫が奥さんにバレてから、
S氏を刺して自分も死のうと思った。
或いは自分の妊娠と同じ時期に生まれた長男を、
誘拐しようとも思ったと語っている。
犯人はどうなったのか?
2001年7月17日無期懲役が確定した。
獄中で自分の事件がモデルとなった八日目の蝉の小説と、
ドラマ、映画を見たといいます。
夫婦はどうなったのか?
S氏は会社を解雇された。2人は離婚する事なく、
一男一女が生まれた。
マスコミの報道は?
出典:goo.gl/Y3UyuD
犯人を擁護しS氏を非難する報道が多かった。
しかし、犯人は同僚に不倫は止めておけと言われたが聞かなかった。
自分の意思で2回とも中絶したなどの報道もあった。
そして、S氏の妻が毎日電話攻撃をしたという事だが、
犯人が不倫をやめるつもりがなく、
不倫を止めてくれという電話をしていたという話もある。
奥さんが嫌がらせで電話していたのか、不倫を止めてくれと頼む為に、
電話していたのかによって、印象が全く変わってきます。
また、ガソリンを子供にかけて火を付けたという報道もありました。
しかし、これは嘘だと本人は否定しています。
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最後に
この事件は与えられる情報によって、
犯人に対する印象がガラッと変わる事件です。
純粋な女が悪い男に弄ばれた末に起こした、
不幸な事件という見方も出来れば、
男に溺れて避妊もせず、
子供が出来たら自分の意思で中絶している。
自堕落な女。
正直どっちの意見が正しいのかは分かりませんが、
間違いない事が一つだけあります。
それは殺された子供には、何の罪も無いという事です。
どんな事が有ったとしても、
子供を殺した時点で、
同情する気持ちは全く生まれないのです。
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