オリハルコンは実在する!伝説と実物の違い

2023年9月26日

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オリハルコンは

ゲームやアニメ、漫画などに登場する「幻の金属」、

時には「鉱石」として描かれる不思議な力を持った物質です。

 

このオリハルコン、実在する物なんだろうか?

それともただのフィクションなのか?

 

この記事ではオリハルコン伝説は、どういった経緯で広まったのか?

そして実物のオリハルコンについて解説します。

 

【記事の内容】

・オリハルコンとは?

・オリハルコンは実在するのか?

・オリハルコンの元ネタは?

・オリハルコンの実物の写真、本物の写真

・オリハルコンの成分

・オリハルコンの名前の由来

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オリハルコンは実在する!伝説と実物の違い

オリハルコン

オリハルコンとは?

オリハルコン(Orichalcum)は、古代の文献や神話にしばしば登場する神秘的な金属または合金です。

この名前は主に古代ギリシャの文献で見られ、特にプラトンの対話篇「ティマイオス」や「クリティウス」で有名です。

プラトンによれば、オリハルコンは失われた大陸アトランティスで豊富に産出され、

その美しさと価値で知られていました。

 

日本でオリハルコンの名前が広く知られる様になったのは、アニメ「海のトリトン」です。

主人公が持つオリハルコンで出来た短刀は超パワーを持ち、

物語の中でも重要な役割を果たします。

 

その後、様々な架空の物語でオリハルコンは登場し、

その名前は人々に定着しました。

ドラクエ3では、オリハルコンが勇者の最終武器である王者の剣の材料になります。

ドラクエ

オリハルコンは実在するのか?

結論を先に書くと、神秘的なパワーを持つ金属、或いは鉱石は、存在せず、

架空の金属です。

 

しかし、オリハルコンと呼ばれる古代の金属は確実に存在していて、

考古学ではオリハルコンは真鍮(しんちゅう)又は黄銅と呼ばれる、

銅と亜鉛を混ぜた金属であるとされています。

 

近年では、古代のオリハルコンが海底から引き上げられれ、

解析もされ、どんな物質だったのかも分かっています。

 

神秘の超パワーを持った金属又は鉱石→存在しないフィクション

オリハルコンという金属→存在する

 

というのが答えになります。

 

神秘の金属オリハルコンは誰が言い出した?オリハルコン伝説の元ネタは?

神秘の金属オリハルコンには実は元ネタがあります。

オリハルコンを幻の金属と言い出したのはプラトンです。

オリハルコンは古代ギリシャの哲学者プラトンによって書かれた文献「クリティアス」に登場します。

プラトンはオリハルコンの事をこう記しました。

 

「今は存在しない物質、金と同じ価値があり、アトランティスの神殿の建造に使われていた。」

そしてアトランティス島の至る所で採掘されていたと。

 

あの幻の大陸アトランティスで使われていた金属、

その神秘的な金属は、その後生まれた物語で様々な後付けの設定が付け加えられていきました。

 

・オリハルコンは地球外の物質が使われている

・神聖な儀式や祈りを通じてオリハルコンは製造された

・現在では失われた高度な技術を使用して製造された

 

など多くのファンタジーが語られる様になりました。

そして、それがアニメや漫画、ゲームへと受け継がれていきました。

 

オリハルコンの実物が発見される!オリハルコンの本物とは?

オリハルコンと思われる、古代の神秘的な金属が実物として発見されました。

このセクションでは、その発見の状況と内容について詳しく探ります。

オリハルコン発見の状況

発見

※シチリア島ジェーラで発見されたオリハルコン

この驚くべき発見は、シチリア沖の海底で行われました。

海洋考古学者のグループが、約2600年前の船の難破現場近くの砂の海底に散らばっている200個のインゴットを発見しました。

この発見にアトランティス伝説を信じる人たちは色めきたちました。

この地域はかつてゲラという裕福な都市があり、多くの工場が高品質の製品を製造していました。

科学者たちは、船が沈んだ時に、これらのオリハルコン片がその研究所に運ばれる途中だったと考えています。

発見されたオリハルコンの内容

発見されたオリハルコンのインゴットは、これまでに86個の金属片が見つかっており、それぞれが長方形のブロックにセットされた金属で構成されています。

これらのインゴットは、約75-80%の銅14-20%の亜鉛、そしてニッケル、鉛、鉄の少量で構成されていることが分析によって明らかにされました。

銅と亜鉛を合わせた金属、真鍮(しんちゅう)ですね。

 

この発見は、長い間神秘的とされてきたオリハルコンの金属に関する重要な発見とされています。

シチリアの海事局のスーパーインテンデントであるセバスティアーノ・トゥーサは、これまでに類を見ない発見であると述べ、古代のテキストやいくつかの装飾品からオリハルコンを知っていたと付け加えました。

 

しかし残念ながら、アトランティスに繋がる情報は見つかりませんでした。

オリハルコンの真実

おりはる真実

オリハルコンは、プラトンの対話篇「クリティアス」以降、

その神秘的な名前と特性で知られる古代の金属ですが、

実物は真鍮(しんちゅう)として知られている金属である事を説明しました。

このセクションでは、オリハルコンの歴史から物理的特性、製造方法まで詳しく探求します。

そして、ヒヒイロカネ、ミスリルにも言及します。

オリハルコンは硬いのか?

ドラゴンクエストではオリハルコンは類を見ないほどの硬さを持つ、特殊な金属という設定になっていますが、

現実世界で最も硬い金属はタングステン硬さは5,500 – 6,200 HV(ビッカース硬さ)です。

一方オリハルコンですが、金属は成分と製造方法によって硬さは変わってきますが、

シチリア沖の海底で発見されたオリハルコンの成分、80%の銅、20%の亜鉛、そしてニッケル、鉛、少量の鉄を考慮に入れて予想してみると、200-300 HVの範囲内ではないかと思われまし。

タングステン:5,500 – 6,200 HV

オリハルコン:200-300 HV

硬さではタングステンには全く敵いませんね。

オリハルコンの色

オリハルコンはその独特の色で知られています。この金属は金に非常に似た外観を持ち、火の色、つまり濃い黄色や赤味がかった黄色として描かれています。

真鍮は亜鉛の割合が少なければ赤みが強く、多ければ金色に近くなると言われています。

さきほどの写真を見れば一目瞭然ですね。

名前の由来

「オリハルコン」の名前の由来は完全には明らかにされていませんが、古代ギリシャ語で「山」を意味する「ὄρος」(oros)と「銅」を意味する「χαλκός」(chalkos)から派生したと考えられています。

オリハルコンの製造の仕方

オリハルコンの製造方法は、物語によっては地球に無い物質を使い、製造方法も現在には無い技術が使われていると神秘的な描写をされていますが、実際には主に銅と亜鉛を高温で溶かし合わせることによって行われました。

このプロセスは、特定の比率で金属を混ぜ合わせることによって、その独特の色と硬さを生み出していました。

まとめ

・神秘の金属オリハルコンは架空の金属

・オリハルコンは考古学的には真鍮(しんちゅう)であると結論付けられている

・オルハルコンは銅と亜鉛を混ぜた金属

・昔はコインなどに使われていた

・オリハルコンはプラトン以降、様々な脚色が施され神秘の金属として昇華されていった

この記事の参考文献

Orichalcum:https://www.worldhistory.org/Orichalcum/

 

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豆知識

Posted by ゼノン