格闘技世界最強は誰だ?総合格闘技(UFC)歴代ヘビー級チャンピオンを見ろ!
UFCとは、アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップの事である。
UFCは総合格闘技の最高峰の戦いの舞台であり、
日本人格闘家も数多く挑戦しているがチャンピオンになった日本人はまだいない。
そんなレベルの高いUFCの世界で、
ヘビー級チャンピオンになった事のある最強の男達を紹介しよう。
UFCの歴史
第一回のUFCが開催されたのが、1993年11月12日。
金網に囲まれた、オクタゴンと呼ばれる試合場の中で、格闘技の試合を行うのだ。
そのルールーは、目つぶしと噛みつき以外は何をしても良いという過激なルールだった。
日本には、こんな大会が開催されたと、格闘技雑誌で特集が組まれた。
その戦いに参加したのは、空手家、ボクサー、力士、ブラジリアン柔術など、
まるで現在の格闘ゲームの様な異種格闘技戦、
8名の選手がエントリーしてトーナメントという形で試合を行ったのが最初である。
現在の様に、階級が分かれているわけでもなく、
金的への攻撃も認められていたのだから、
試合の展開によっては残酷なショーになる可能性も十分にあるのだ。
そんなトーナメントを勝ち抜いて優勝したのが、
グレーシー柔術の、ホイス・グレーシーである。ホイス・グレーシーは、
今まで見た事のない様な戦術で、対戦相手を手玉に取り、圧倒的な強さで勝ち上がった。
当時は今と違って、総合格闘技と言っても、日本で前田日明がリングスという団体で、
ヴォルク・ハンやディック・フライなどと戦っているんだな~と格闘技雑誌を見て、
WOWOWで放送していたのだが、我が家は契約していなかったので、
その戦いはレンタルビデオでレンタルして見れる程度だった時代である。
この時代日本では、総合格闘技よりも、打撃系格闘技の方が人気で、
この年K-1グランプリの第一回の大会が開催され、人気のコンテンツとなっていく、
格闘技ブーム夜明け前といった時代だった。
UFCは当初はアメリカのケーブルテレビの一つの企画だったのだが、
世界中の格闘技界に影響を与え、また、当初の様なノールールの戦いから、
ルールが整備され、また階級が分かれたりと、
競技として洗練されていった結果として現在では、
総合格闘技の最高峰とまで呼ばれる様になったのだ。
日本人のUFC参戦
現在では日本人もたくさん、UFCに参戦している様だ、
しかし大活躍というわけにはいかない様である。
やはり海外のリングで戦うのは大変だって事ですね。
日本人のUFCの参加者と戦績を紹介しよう。
秋山成勲(2勝5敗)ミドル級→ウェルター級
五味隆典(4勝9敗)ライト級
山本"KID"徳郁(0勝3敗)バンタム級
水垣偉弥(8勝6敗)バンタム級
堀口恭司(7勝1敗) バンタム級→フライ級
菊野克紀(2勝3敗) ライト級→フェザー級
国本起一(3勝1敗) ウェルター級
川尻達也(3勝3敗) フェザー級
田中路教(2勝3敗)バンタム級
佐々木憂流迦(4勝5敗)バンタム級
安西信昌(2勝2敗) ウェルター級
金原正徳(1勝2敗)バンタム級
中井りん(0勝2敗)女子バンタム級
粕谷優介(0勝1敗)ライト級
中村K太郎(4勝4敗)ウェルター級
廣田瑞人(1勝5敗1分)フェザー級
石原夜叉坊(3勝5敗1分)フェザー級
高阪剛(3勝3敗)ヘビー級
ストラッサー起一(3勝2敗)ウェルター級
吉田善行(2勝3敗)ウェルター級
長南亮(1勝3敗)ウェルター級
宇野薫(3勝5敗2分)ライト級
阿部大治(1勝2敗)ウェルター級
郷野聡寛(1勝2敗)ウェルター級
櫻井速人(0勝1敗)ウェルター級
須藤元気(2勝1敗)ライト級
近藤朱里(1勝3敗)女子ストロー級
そんな格闘技の最高峰UFCのヘビー級チャンピオンとは、
どんな選手なんだろう?
という事で歴代のUFCヘビー級チャンピオンを紹介しましょう。
UFC歴代ヘビー級チャンピオン
マーク・コールマン
画像:http://ur0.work/qoEk
日本でもお馴染の選手。
日本のPRIDEのリングでも活躍していたので知っている人も多いと思います。
この選手はレスリングがバックボーンの選手で、
レスリングから総合格闘技の世界に入って来た人です。
レスリングの技術に独自で開発したファイトスタイルで、
UFCのトーナメントに出場して、ブラジリアン柔術勢をボコボコにして優勝。
そして翌年、初代のUFCヘビー級チャンピオンになった。
筋肉モリモリのレスリングオジサンという感じで、カッコ良かったのだ。
https://youtu.be/xkydmsTPmaE
モーリス・スミス
画像:http://ur0.work/qoEP
このモーリス・スミスを知っている人は格闘技マニアである事は間違いがない。
この選手はキックボクシング、ヘビー級の一時代を築いた選手と言っても、過言ではない。
キックボクシング界では、8年間無敗という時代があり、その最強のクラス、
ヘビー級の絶対王者であった選手なのだ。
このモーリス・スミスの無敗記録を破ったのが、
後のK-1チャンピオン、ピーター・アーツだ。
キックボクシングから、総合格闘技に行った先駆者、レジェンドなのだ。
ランディ・クートゥア
画像:http://ur0.work/qoFI
2代目王者モーリス・スミスを破って3代目王者になったのが、
ランディ・クートゥアだ。
このモーリス・スミスとの試合は日本で行われた、元々はレスリングの選手であり、
同じレスリングの選手が活躍するUFCを観戦して、俺もいけるんじゃないか?
という事で参戦してみたら、大活躍した選手である。
モーリス・スミスを破り、王者になったのが、
34歳だがその後も戦い続け40歳を越えても厳しいトレーニングを続け、
戦い続け、金網の鉄人と呼ばれている。
引退は2011年なので、48歳である。13代目王者についたのは2007年であるから、
44歳の時だ。凄いオジサンである。
バス・ルッテン
このバス・ルッテンは日本に馴染み深い選手である。
船木誠勝が中心となって活躍した団体、
パンクラスの外国人のエースとして活躍した選手である。
その格闘スタイルは、空手、テコンドー、
ムエタイなどの打撃格闘技がベースとなっている。
試合後か試合前か知らないが、
大きく足を開脚してのジャンプを披露していたのを今でも覚えている。
その身体のバネから繰り出す、打撃技が彼の持ち味である。
UFCで2試合行い、王者になりその後王者を返上して以降UFCでの試合は行っていない。
ケビン・ランデルマン
この選手も日本のPRIDEのリングで活躍していたんで、お馴染の選手。
リアルドンキーコングと呼ばれ、あのミルコ・クロコップもKOした事がある。
(そのあと、ミルコにやられている)
UFCの初代王者、マーク・コールマンは実はこのランデルマンの師匠にあたる。
したがってこの選手もマーク。
コールマンと同じくバックボーンとなる格闘技はレスリングである。
しかし、この選手絶対王者的な強さはなく、ところどころで負けたり、
試合前ジャンプするパフォーマンスを行った時、
天井に頭をぶつけて試合を欠場するなど、ドジな面を持つ。
ジョシュ・バーネット
ジョシュ・バーネットは、レスリング、柔道、ムエタイをベースにした格闘家、
プロレスラーでもある。
日本のPRIDEのリングや新日本プロレスやパンクラスのリングにも上がっている。
日本のアニメが好きで、「北斗の拳」や「機動戦士ガンダム」
のファンとしても知られている。
また、2度程試合後のドーピング検査で引っかかった事もある、
ちょっと残念なところがある選手である。
リコ・ロドリゲス
ベースは、レスリングと柔術、かつては、高田延彦の高田道場に所属していた事もある。
柔術では学び始めてから、たったの3ヶ月で世界選手権で優勝するという天才っぷり。
前王者のジョシュ・バーネットが試合後のドーピング検査で陽性反応が出た事から、
王者をはく奪された事により王座をかけて、ランディ・クートゥアと対戦し、
これに勝利して王座についた。
日本でもPRIDEに参加して、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラと戦った。
この戦いはノゲイラが判定で勝利している。
https://youtu.be/_ZA1eUapm1Y
ティム・シルビア
身長2m3cmの長身から繰り出す打撃技が持ち味の選手。
レスリングと空手をバックボーンに持っている。
前王者のリコ・ロドリゲスとの戦いはUFCに参戦から5ヶ月後で、リコ・ロドリゲスをTKOで破った。
しかし、その後の試合でドーピング検査を受け陽性反応が出て、自らドーピングを認め王座を返上した。
格闘技団体Affliction立ち上げで、エメリヤー・エンコ・ヒョードルと戦い、ヒョードルに一本負け。
ヒョードルの強烈なフックの連打で倒されると、チョークスリーパーでギブアップした。
フランク・ミア
幼少の頃から空手を学び、レスリングとブラジリアン柔術を習得している。
関節技の名手で、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラを一度目はパウンドでTKO、
2回目は関節技で一本勝ちで下している。
また、ミルコ・クロコップもUFCの試合でKOしている。
アンドレイ・アルロフスキー
画像:http://urx. blue/qp5Q
サンボとキックボクシングを習得している。
このキバみたいな歯は、マウスピースである。
フランク・ミアが交通事故に合った為、暫定王者をかけて戦った試合に勝利して王座につく、
UFCから離脱した時期がある。
Afflictionに参加、エメリヤー・エンコ・ヒョードルの一試合前に登場し、
KO勝ちをおさめた。その後2014年の6月からまたUFCに復帰した。
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ
日本のPRIDEのリングでも活躍した選手である為、日本でも超有名。
「柔術マジシャン」の異名を持ち、数多くの格闘家と激闘を繰り広げた。
ノゲイラの試合の魅力はその撃たれ強さから、逆転の関節技の流れではないでしょうか?
元々日本には、前田日明のリングスが開催した、
格闘技トーナメント「KOK」に参加する為に来日した。
リングスの大会での活躍から、PRIDEに引き抜かれ、
PRIDE崩壊後はUFCに参戦、暫定王者決定戦で、
ティム・シルビアにを一本勝ちをおさめた。
ブロック・レスナー
この人はレスリングの選手からプロレスラーになった人、
身長191cm、体重130キロ、この体格からして反則という感じもします。
プロレス時代からその圧倒的な体格から、こいつは強いと感覚的に思ったものだが、
格闘技の世界に進出、UFCと契約を交わし、2008年からUFCに参戦、
同年の11月に王者ランディ・クートゥアに挑戦して、
TKOで勝利しUFC4戦目にしてチャンピオンになった。
シェイン・カーウィン
この人普段は会社員として働いている。バックボーンはレスリングの選手である。
UFCデビューから、破竹の勢いで連勝を重ね、
チャンピオンのレスナーと戦うはずだったが、レスナーが体調不良で試合が流れ、
暫定王者決定戦に勝利して、暫定王者についた。
その後、レスナーとの王座統一戦を行った。
試合はシェイン・カーウィンがレスナーをボコボコにするが、
仕留めきれず2ラウンドに入ると、
スタミナが切れレスナーに逆転され一本負けした。
ケイン・ヴェラスケス
学生時代はレスリングの選手として活躍して、その後ブラジリアン柔術、
キックボクシングを学ぶ、ケイン・ヴェラスケスの打撃はとにかく強烈で、
あのアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラを打撃で失神KOに追い込んでいる。
その後、ブロック・レスナーの持つタイトルに挑戦し、
レスナーをも打撃で撃破、レスナーにTKO勝ちしタイトルを奪った。
因みにケイン・ヴェラスケスのパンチ力は1tである。
ジュニオール・ドス・サントス
ジュニオール・ドス・サントスは、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラの弟子である。
したがって、バックボーンとなる格闘技はやはり、ブラジリアン柔術である。
またホドリゴ・ノゲイラと同じ様に、ボクシングも修行しているので、打撃も一流である。
UFCの戦いで、ミルコ・クロコップも2009年に撃破している。
NIKEとスポンサー契約を交わしている。
https://youtu.be/iN6kvDgwLAA
ファブリシオ・ヴェウドゥム
ファブリシオ・ヴェウドゥムは寝技のスペシャリストと呼ばれる。
PRIDEにも参戦していた。
PRIDEでの戦績は、6戦4勝2敗である。
PRIDEでは、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラと、セルゲイ・ハリトーノフに敗れているが、
Strikeforce: Fedor vs. Werdumという格闘技のイベントで、
エメリヤー・エンコ・ヒョードルと対戦して、ヒョードルから一本勝ちを奪った。
スティーペ・ミオシッチ
出典:https://www.youtube.com/watch?v=5uTZMlkC7kI
クロアチア系のアメリカ人で憧れの選手はミルコ・クロコップ。
UFCの新記録となる三度の防衛に成功した選手。
レスリングで鍛えた体幹の強さと卓越したボクシングテクニックを持つ。
現役の消防士でもある。
ダニエル・コーミエ
出典:http://datoukyoku.blog.jp/archives/24977305.html
UFC史上5人目の2階級王者
元レスリングのオリンピック選手だったが総合格闘技に転向。
2年後にはXtremeMMAヘビー級のチャンピオンになった。
身長は180センチとヘビー級にしては小柄だか、
桁外れのパワーを持ち、自分よりも大柄の選手も圧倒する。
黒いヒョードルの異名を持つ。
ヒョードルはUFCに参加していないですね
PRIDEが崩壊してから、テレビで総合格闘技を見る機会が減ったのだが、
PRIDEのリングで活躍した選手、エメリヤー・エンコ・ヒョードルや、
ミルコ・クロコップ、バンダレイ・シウバなど、
戦いの場所を別のリングに変えて戦い続けていたと聞いていたので、
みんなUFCに行って戦っていたと思っていたのだが、
ヒョードルはUFCに行ってなかったんですね。
ミルコ、シウバ、ノゲイラなどはUFCに参加している。
ヒョードルはPRIDE崩壊後、ボードックファイトというカナダの格闘技大会と契約し、
その後Affliction、ストライクフォースという団体で戦った。
このストライクフォースは後にUFCに買収されて統合されている様だ。
格闘技は団体が乱立していてややこしいですね。
PRIDE崩壊後ヒョードルが試合をして負けた試合が3試合、
いずれもストライクフォースでの試合で、負けた相手は、
ファブリシオ・ヴェウドゥム、アントニオ・シウバ、ダン・ヘンダーソンである。
ヒョードルの戦績は46戦36勝4敗1無効試合である。
やはり総合格闘技史上最強の男はヒョードルなのではないでしょうか?
追記
ヒョードルは2019年1月に試合をし、
最終的な成績は38勝6敗1無効試合です。
格闘技に関する記事のまとめページ
https://ojisan777.net/?p=12760
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