オウム事件を思い返した時、真っ先に思い浮かぶのは、地下鉄サリン事件と、坂本弁護士一家殺害事件ではないでしょうか?
このオウム事件の時TBSがとんでもない不祥事を犯している事を覚えているだろうか?
事の発端は、1989年の10月の事である。TBSはオウム批判の急先鋒の弁護士、坂本堤弁護士を取材した。そして同じ日の午後に麻原彰晃の取材に行った。なんでも麻原が水中クンバカという物を公開するという、その取材に訪れたのだ。
水中クンバカとは、クンバカは息を止める修行である。水中クンバカは、水中で息を止める修行の事である。
因みに麻原の水中クンバカの記録は15秒だそうです。ギャグですな。
後に江頭2:50も水中クンバカに挑戦しています。
因みに江頭の記録は、4分14秒である。
この水中クンバカの取材に出かけていったTBSは麻原のインタビューをするのだが、麻原からどんな報道をするつもりか?と聞かれる。
マスコミなどを利用し自分達の宣伝をしてきた、オウムはどんな報道のされ方をするのか気になっていたのだろう。
TBSのスタッフは坂本弁護士のインタビューも報道すると麻原に伝えた。当然自分達の反対の立場の人間のインタビューだから、気になるわけで、「いったいどんな内容なのか見せてくれ」と麻原はTBS側に要求した。
そして、スタッフは「見せる」と麻原の要求に応じる返事をした。
取材をさせてもらっているという、感覚があったのかもしれない。
その夜TBSのオフィスに早川、上祐、青山が来た。坂本弁護士のインタビュー映像を見せろと執拗にスタッフに迫った。
番組のプロデューサーはこの3人に坂本弁護士のインタビュー映像をスタッフに見せる事を許可した。
事前に見せると言っていた事から見せないと場が治まらないと思ったのだろう、TBSはこの映像を3人に見せた、この3人はTBSに抗議した、この様な内容は事実無根であり、放送するな!
と激しく抗議、結局TBSはオウム特集を放送しなかった。