映画冷たい熱帯魚は実話、元ネタ愛犬家連続殺人事件と映画の違い

2023年9月8日

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映画「冷たい熱帯魚」は、

実話を元に作られた映画である事を知っていますか?

元ネタとなった事件は埼玉愛犬家連続殺人事件と呼ばれる事件です。

 

今日は実際に起こった事件を紹介すると共に、

映画との違いや、犯人は最終的にどうなったのか?

について解説します。

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映画冷たい熱帯魚は実話、愛犬家連続殺人事件と映画の違い

冷たい

映画冷たい熱帯魚は2011年の映画で、

監督の園子温が埼玉愛犬家連続殺人事件をベースに作られた映画です。

冷たい2

映画冷たい熱帯魚と元ネタ愛犬家連続殺人事件は大きな違いが2つあります。

 

実際の事件はアフリカケンネルというペットショップの経営者で犬のブリーダーの男が、

愛犬家を次々と殺害していった事件でしたが、映画ではアマゾンゴールドという、

熱帯魚店を経営する男が殺人を犯す話しに置き換えられています。

 

また、実際の事件では犯人の関根元(せきねげん)と元妻風間博子は逮捕され、

死刑判決を受けますが、映画では犯人の村田幸雄と妻愛子は殺されました。

 

埼玉愛犬家連続殺人事件は関根元というサイコパスが起した大量殺人

埼玉県愛犬家殺人事件は、

ペットショップ「アフリカケンネル」の経営者夫婦によって行われた、

4件の殺人事件の事をいいます。

 

この事件に関わっていたのは、

主犯格のペットショップ経営者の関根元、

その元妻の風間博子、

そしてもう一人はこのペットショップの役員の男性です。

 

この男性は関根に脅されて運転手や雑用をやらされていたのです。

 

この男性が住んでいた家は、

山の中にある為、関根はこの男性の家で死体を処理していました。

 

この男性は、とんだとばっちりでありますが、

関根達を手伝ったという事で、懲役3年の刑に服し、

出所後この事件の事を本にして出版しました。

愛犬家 本

愛犬家連続殺人 (角川文庫) 文庫

 

夫婦だった関根とその妻風間(かざま)はお互いに、罪を擦りつけありましたが、

二人とも死刑の判決を受けました。

 

殺害の動機は金銭のトラブルなどで、

邪魔になったから殺したという身勝手なものばかりでした。

 

実は犯人の関根の周りでは発覚した事件以外にも行方不明になった人が何十人もいます。

 

殺害方法は犬の殺処分用の毒薬を飲ませる。

 

関根自身は今まで30人以上殺してると発言しているので、

実際の被害者はもっと多いと思われます。

 

関根と風間が離婚したのは、

税金滞納から逃れる為の偽造離婚と言われています。

 

実際には強い繋がりを持ち、

関根の為に背中一面に龍の刺青を掘っていた。

 

風間は殺害現場にも同席していて、

死体の処理も手伝っていた。

 

山崎氏は慣れた手つきだったと証言している。

 

 

この事件が世の中に衝撃を与えた理由は、

犯人関根の徹底した証拠隠滅です。

 

死体をバラバラにし、骨と肉を分離、

骨を焼き灰にして、肉は細かく切り刻み処分するという残虐なものだったからです。

まさにサイコパスです。

 

ペットショップ「アフリカケンネル」の場所

アフリカ

埼玉県熊谷市万吉1308

 

最寄駅はJR熊谷駅となりますが駅から徒歩40分の距離となる為、

車で行く事になるでしょう。

 

 

実話を元に作られた映画冷たい熱帯魚はどんな話し?

この事件は大々的に報道され映画化されました

 

2011年1月公開「冷たい熱帯魚」

園子温監督

主なキャスト

吹越満・・犯罪に巻き込まれる主人公、社本信行を演じた。

でんでん・・凶悪殺人犯、村田幸雄を演じた。

黒沢あすか・・村田の妻、愛子を演じた。

神楽坂恵・・うだつのあがらない夫社本信行に不満を持つ妻の妙子を演じた。

梶原ひかり・・社本の長女美津子を演じた。

冷たい熱帯魚の簡単なストーリー

社本熱帯魚店を経営する主人公の社本信行は大人しい男で、

自分の感情を表に出さないタイプの男で、再婚した妻の妙子と、

父親の再婚を快く思っていない、

長女の美津子と3人で暮らしていた。

 

ある日長女の美津子が万引きで捕まり、

店主から連絡があり夫婦は娘を引き取りに行きます。

 

そこにたまたまいた男、村田が間に入り、店長を取りなしてくれて助けられます。

 

村田はアマゾンゴールドという熱帯魚店を経営していて、

娘の妙子をアルバイトで雇ってくれると言います。

 

親切なおしゃべりなおじさんという印象を抱いた社本夫婦は、

村田と家族ぐるみの付き合いをしていきます。

 

しかし、村田は恐ろしい殺人鬼だった。

 

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映画「冷たい熱帯魚」と元ネタ事件の細かな部分での違い

この映画冷たい熱帯魚はノンフィクションではありません。

元ネタの事件をベースにしたフィクションとなっています。

 

冒頭でも紹介しましたが、

実際の事件の犯人の関根はペットショップを経営していましたが、

映画では熱帯魚店が舞台となっています。

 

また、事件の犯人関根と風間は逮捕されましたが、

映画では死亡しています。

 

映画ではでんでん演じる村田と黒沢あすか演じる愛子は、

歳の離れた夫婦で子供はいませんでしたが、

関根と風間の間には息子1人、娘1人がいます。

 

映画の中で吹越満は映画では自殺しましたが、

実際の事件では警察に全面的に協力し、自身も懲役3年の判決を受けました。

その後出所して本を出版しました。

共犯者 (新潮クライムファイル)

 

 

また、映画では吹越満に妻と娘がいましたが、

これも創作で実際は離婚して一人暮らしでした。

 

死体解体の現場となった家は、

吹越満が演じた本物人物の家が山の中にあり、

周囲に人が住んでいなかったので、

関根たちに死体の解体現場として使われたのでした。

 

 

映画では村田(関根のこと)は50人以上殺したと言っていましたが、

実際は30人以上。

 

映画の殺害方法は毒入りのドリンク剤を飲ませていましたが、

実際は毒の入ったカプセルを栄養剤と言って飲ませていました。

 

毒は硝酸ストリキニーネという物で、

強い苦味を持つ事からドリンク剤と言って飲ませるのは不可能。

 

 

関根とはどんな人物だったのか?

関根は見た目はヤクザの様な風体をしていたが、

ユーモアがあり、人を惹きつけるトークが得意だった。

ブリーダーの業界では有名であった。

 

その道の第一人者と言われ、

テレビや雑誌の取材を受けた事もある。

 

また、ヤクザの金を使いこんだ事があり、

左手の小指は詰められていた。

関根の哲学

極悪人関根は自身の殺人に関する哲学の様な事を口にしていた。

世の中のためにならない奴を殺す
すぐに足がつくため、保険金目的では殺さない
欲張りな奴を殺す
血は流さないことが重要
死体(ボディ)を透明にすることが一番大事

関根語録

「殺しのオリンピックがあれば、俺は金メダル間違いなしだ。
殺しのオリンピックは本物のオリンピックよりずっと面白い」
「そのうち、俺は殺しの世界で一番の男になりたいと思うようになった。
人間なんでも一番にならなきゃ駄目だ。殺しにかけては俺がいまナンバーワン」
「死体がなければただの行方不明だ。証拠があるなら出してみろ。
俺に勝てる奴はどこにもいない」「最初は俺も怖かったが、要は慣れ。
何でもそうだが、一番大事なのは経験を積むこと」「臭いの元は肉だ。
そこで透明にする前に骨と肉をバラバラに切り離すことを思いついた」
「骨を燃やすのにもコツがいる」

お前が死ねと言ってやりたい人物である。

そんなオリンピックなんてあるわけ無いだろ!ボケ!

ふざけたオッサンである。

関根の死体処理の手口、骨に醤油をかける?

醤油

関根の手口は決まっている、

金銭トラブルで揉めた相手に対して、

 

いったんは金を返すと言って安心させ、

油断したところに栄養剤だと言って、毒を飲ませる。

 

毒を飲まされた被害者が死ぬと、

バラバラにして、肉や骨、持ち物を高温の炎で焼き、

灰にして川に流すという恐ろしい手口です。

 

映画の中で、でんでん演じる関根(映画の中では村田)が、

骨を火の中に入れる前に、醤油を持ってこさせて、

醤油をかけて、火の中に入れていたと思いますが、

この描写も実際に行っていた、本当の話です。

 

これは、臭いを消す事が目的で、

骨に醤油をかけていたのです。

 

先ほど出てきた、本の中にも書いてあります。

関根はこの殺害の手口を「ボディーを透明にする」と語っている。

 

ようするに、死体そのものが、無くなるという意味ですね。

三木大雲さんというお坊さんの怖い話にも登場する、しかしコーヒーは・・

三木大雲さんとう、お坊さんで本を出版したり、

怪談をされる人がいるのですが、

この方の話で、若い修行時代、

この関根が経営するアフリカンケネルに、

犬を見に遊びに行っていた話があります。

 

三木さんは修行の気晴らしで、関根のお店に行っていて、

関根と親しくなった。

 

関根に3回缶コーヒーを進められ、飲んだ。

全く同じ銘柄の缶コーヒーを並べられ、選んで3回飲んだ。

 

その後、会わなくなったが、

関根が事件を起こして、捕まった事を知り驚いた。

 

更に、服役した関根と会った人から、

こんな話を聞かされて、

背筋が凍った。

 

関根は人を殺すのは金銭トラブルが原因が殆どだが、

運が悪い奴も殺すと言った。

 

昔、うちの店に修行僧が遊びに来ていて、

毒入りのコーヒーを3回出した。

数本あるうちの1本は毒のない物。

 

その修行僧は3回とも毒の入ってないコーヒーを飲んでいた。

と語った。

本当か嘘かは分からないが、関根は怪談話にも登場する。

※関根が使っていた毒薬は犬を殺処分する薬硝酸ストリキニーネ。

すごい苦味なので飲ませたら気付かれる為カプセルに入れて被害者に飲ませていました。

その事からこの話はおそらくこの方の作り話だと思います。

 

 

 

では、ここからは、

映画にもなった、実際に起こった事件を紹介します。

発覚した事件

第一の事件

被害者は行田市に住むAさん、

アフリカケンネルにたまたま訪れた事から関根と親しくなる。

Aさんは、関根から犬の繁殖ビジネスを持ちかけられる。

 

関根からつがいの犬を1100万円で売りつけられるが、

この犬は実は相場たったの数十万円。

 

騙された事を知ったAさんは、関根に騙したな!金を返せ!と迫った。

関根はAさんを殺害する事を決意する。

 

関根の得意の手口で、「金は返す」と言ってAさんを呼び出し、

車の中で毒(硝酸ストリキニーネが入ったカプセル)を飲ませ殺害した。

その後バラバラににして、死体を焼き川に捨てた。

第二、第三の事件

この第二、第三の事件の被害者は暴力団の組長代行とその運転手です。

この組長代行は関根の用心棒の様な男だった。

 

この組長代行は第一の事件の被害者Aさんの家族がAさんを殺したのは、

関根であると疑っている事からこの事件を知り、

関根に口止め料として多額の現金を要求した。

 

ここでも、関根得意のパターンで、「金は払う」と言っておびきよせて、

栄養剤と言って毒を飲ませ、組長代行とその運転手を殺害した。

 

勿論証拠を隠す為に死体は処理された。

第四の事件

主婦のBさんは、

自分の息子が関根のペットショップで働き出した事から、

関根と知り合い親しくなった。

 

関根はウソの儲け話でお金を出させたり、

犬6匹に900万出させていた事から、

いずれ金を返せと言われると思った関根はBさんを殺害、

Bさんは関根の事を殺されるまで信用していたそうだ。

 

信用していようがお構いなしに殺害する、

それがこの関根という男なのだ。

夫婦は死刑執行されたのか?

牢屋

関根、風間の元夫婦は1995年1月5日に逮捕された。

逮捕後はお互いに罪をなすりつけ合った。

2009年6月5日 最高裁は死刑判決を確定させた。

 

しかし、両名の死刑の執行はされていない。

 

2017年関根は東京拘置所で病死し、

風間は現在も生きていて収監されています。

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映画化された事件の記事まとめ

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