映画冷たい熱帯魚は実話、実際の事件と映画の違い

2020年8月17日

映画「冷たい熱帯魚」は、

実話を元に作られた映画である事を知っていますか?

 

今日は実際に起こった事件を紹介すると共に、

映画との違いや、犯人は最終的にどうなったのか?

について解説します。

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映画冷たい熱帯魚は実話、実際の事件と映画の違い

冷たい熱帯魚の実際の事件は、

埼玉愛犬家連続殺人事件と呼ばれる事件です。

 

事件名

「埼玉愛犬家連続殺人事件」

4件の殺人事件

事件発覚 1993年

 

犯人 関根元(ペットショップ経営者)死刑確定

風間博子(関根の元妻)死刑確定

共犯者

山崎永幸(後に事件の内容を書籍で発表)懲役3年

関根の店の役員、関根たちに脅されて手伝わされていた。

 

 

殺害の動機は金銭のトラブルなどで、

邪魔になったから殺したという身勝手なものばかり。

 

 

犯人の関根の周りで発覚した事件以外でも行方不明になった人が何十人もいる。

 

殺害方法は犬の殺処分用の毒薬を飲ませる。

 

関根自身は今まで30人以上殺してると発言しているので、

実際の被害者はもっと多いと思われます。

 

関根と風間が離婚したのは、

税金滞納から逃れる為の偽造離婚と言われています。

 

実際には強い繋がりを持ち、

関根の為に背中一面に龍の刺青を掘っていた。

 

風間は殺害現場にも同席していて、

死体の処理も手伝っていた。

 

山崎氏は慣れた手つきだったと証言している。

 

 

この事件が世の中に衝撃を与えた理由は、

犯人関根の徹底した証拠隠滅です。

 

死体をバラバラにし、骨と肉を分離、

骨を焼き灰にして、肉は細かく切り刻み処分するという残虐なものだったからです。

 

この事件は書籍化されたり、

映画化もされた。

 

映画は、

園子温監督

2011年1月公開「冷たい熱帯魚」

吹越満、でんでん、黒沢あすか

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映画「冷たい熱帯魚」と事件の違い

映画はノンフィクションではない。

この事件をベースにしたフィクションとなっている。

 

実際の事件の関根はペットショップを経営していたが、

映画では熱帯魚店になっている。

 

また、事件の犯人関根と風間は逮捕されたが、

映画では死亡している。

 

山崎永幸氏(吹越満)は映画では自殺したが、

事件では警察に全面的に協力し、自身も懲役3年の判決を受けた。

その後出所して本を出版した。

共犯者 (新潮クライムファイル)

 

 

また、映画では山崎氏に妻と娘がいたが、

これも創作で実際は離婚して一人暮らし。

 

家が山の中にあり、

周囲に人が住んでいなかったので、

関根たちに死体の解体現場として使われた。

 

 

映画では村田(関根のこと)は50人以上殺したと言っているが、

実際は30人以上。

 

映画の殺害方法は毒入りのドリンク剤を飲ませていたが、

実際は毒の入ったカプセルを栄養剤と言って飲ませていた。

 

毒は硝酸ストリキニーネという物で、

強い苦味を持つ事からドリンク剤と言って飲ませるのは不可能。

 

 

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※ペットショップ跡地

 

事件の舞台アフリカケンネルは今も残っている

関根のペットショップアフリカケンネルは現在も残っている。

現在は心霊スポットになっている様です。

 

ユーチューバー が実際にアフリカケンネルに行った映像です。

投稿日は2020年5月20日。

当時の物がそのまま残っているので、

関根の物と思われるアルバムも見ることができます。

 

 

 

 

埼玉愛犬家連続殺人事件の概要

埼玉県愛犬家殺人事件は、

ペットショップ「アフリカケンネル」の経営者夫婦によって行われた、

4件の殺人事件の事をいいます。

 

この事件に関わっていたのは、

主犯格のペットショップ経営者の関根元、

そしてその元妻の風間博子、

もう一人はこのペットショップの役員の男性です。

 

この男性は関根に脅されて運転手や雑用をやらされていたのです。

 

この男性が住んでいた家は、

山の中にある為、関根はこの男性の家で死体を処理していた。

 

この男性は、とんだとばっちりであるが、

死体を運ばされたりしていた為、懲役3年の刑に服し、

出所後この事件の事を本にして出版した。

 

映画のオチの部分で、

最後は社本(吹越満)が切れて自分の首を切って死にますが、

実際は、生きています。

 

夫婦だった関根とその妻風間(かざま)はお互いに罪を擦りつけあったが、

二人とも死刑の判決を受けた。

当時のニュースの映像

これはYouTubeに投稿された当時のニュース映像です。

たくさんの調査員が死体を処理した川を捜索しています。

 

関根とはどんな人物だったのか?

関根は見た目はヤクザの様な風体をしていたが、

ユーモアがあり、人を惹きつけるトークが得意だった。

ブリーダーの業界では有名であった。

 

その道の第一人者と言われ、

テレビや雑誌の取材を受けた事もある。

 

また、ヤクザの金を使いこんだ事があり、

左手の小指は詰められていた。

関根の哲学

極悪人関根は自身の殺人に関する哲学の様な事を口にしていた。

世の中のためにならない奴を殺す
すぐに足がつくため、保険金目的では殺さない
欲張りな奴を殺す
血は流さないことが重要
死体(ボディ)を透明にすることが一番大事

関根語録

「殺しのオリンピックがあれば、俺は金メダル間違いなしだ。
殺しのオリンピックは本物のオリンピックよりずっと面白い」
「そのうち、俺は殺しの世界で一番の男になりたいと思うようになった。
人間なんでも一番にならなきゃ駄目だ。殺しにかけては俺がいまナンバーワン」
「死体がなければただの行方不明だ。証拠があるなら出してみろ。
俺に勝てる奴はどこにもいない」「最初は俺も怖かったが、要は慣れ。
何でもそうだが、一番大事なのは経験を積むこと」「臭いの元は肉だ。
そこで透明にする前に骨と肉をバラバラに切り離すことを思いついた」
「骨を燃やすのにもコツがいる」

お前が死ねと言ってやりたい人物である。

そんなオリンピックなんてあるわけ無いだろ!ボケ!

ふざけたオッサンである。

関根の死体処理の手口、骨に醤油をかける?

醤油

関根の手口は決まっている、

金銭トラブルで揉めた相手に対して、

 

いったんは金を返すと言って安心させ、

油断したところに栄養剤だと言って、毒を飲ませる。

 

毒を飲まされた被害者が死ぬと、

バラバラにして、肉や骨、持ち物を高温の炎で焼き、

灰にして川に流すという恐ろしい手口です。

 

映画の中で、でんでん演じる関根(映画の中では村田)が、

骨を火の中に入れる前に、醤油を持ってこさせて、

醤油をかけて、火の中に入れていたと思いますが、

この描写も実際に行っていた、本当の話です。

 

これは、臭いを消す事が目的で、

骨に醤油をかけていたのです。

 

先ほど出てきた、本の中にも書いてあります。

関根はこの殺害の手口を「ボディーを透明にする」と語っている。

 

ようするに、死体そのものが、無くなるという意味ですね。

三木大雲さんの怖い話にも登場する

三木大雲さんとう、お坊さんで本を出版したり、

怪談をされる人がいるのですが、

この方の話で、若い修行時代、

この関根が経営するアフリカンケネルに、

犬を見に遊びに行っていた話があります。

 

三木さんは修行の気晴らしで、関根のお店に行っていて、

関根と親しくなった。

 

関根に3回缶コーヒーを進められ、飲んだ。

全く同じ銘柄の缶コーヒーを並べられ、選んで3回飲んだ。

 

その後、会わなくなったが、

関根が事件を起こして、捕まった事を知り驚いた。

 

更に、服役した関根と会った人から、

こんな話を聞かされて、

背筋が凍った。

 

関根は人を殺すのは金銭トラブルが原因が殆どだが、

運が悪い奴も殺すと言った。

 

昔、うちの店に修行僧が遊びに来ていて、

毒入りのコーヒーを3回出した。

数本あるうちの1本は毒のない物。

 

その修行僧は3回とも毒の入ってないコーヒーを飲んでいた。

と語った。

本当か嘘かは分からないが、関根は怪談話にも登場する。

※関根が使っていた毒薬は犬を殺処分する薬硝酸ストリキニーネ。

すごい苦味なので飲ませたら気付かれる為カプセルに入れて被害者に飲ませていました。

その事からこの話はおそらくこの方の創作だと思います。

 

 

 

では、ここからは、

映画にもなった、実際に起こった事件を紹介します。

発覚した事件

第一の事件

被害者は行田市に住むAさん、

アフリカケンネルにたまたま訪れた事から関根と親しくなる。

Aさんは、関根から犬の繁殖ビジネスを持ちかけられる。

 

関根からつがいの犬を1100万円で売りつけられるが、

この犬は実は相場たったの数十万円。

 

騙された事を知ったAさんは、関根に騙したな!金を返せ!と迫った。

関根はAさんを殺害する事を決意する。

 

関根の得意の手口で、「金は返す」と言ってAさんを呼び出し、

車の中で毒(硝酸ストリキニーネが入ったカプセル)を飲ませ殺害した。

その後バラバラににして、死体を焼き川に捨てた。

第二、第三の事件

この第二、第三の事件の被害者は暴力団の組長代行とその運転手です。

この組長代行は関根の用心棒の様な男だった。

 

この組長代行は第一の事件の被害者Aさんの家族がAさんを殺したのは、

関根であると疑っている事からこの事件を知り、

関根に口止め料として多額の現金を要求した。

 

ここでも、関根得意のパターンで、「金は払う」と言っておびきよせて、

栄養剤と言って毒を飲ませ、組長代行とその運転手を殺害した。

 

勿論証拠を隠す為に死体は処理された。

第四の事件

主婦のBさんは、

自分の息子が関根のペットショップで働き出した事から、

関根と知り合い親しくなった。

 

関根はウソの儲け話でお金を出させたり、

犬6匹に900万出させていた事から、

いずれ金を返せと言われると思った関根はBさんを殺害、

Bさんは関根の事を殺されるまで信用していたそうだ。

 

信用していようがお構いなしに殺害する、

それがこの関根という男なのだ。

夫婦は死刑執行されたのか?

牢屋

関根、風間の元夫婦は1995年1月5日に逮捕された。

逮捕後はお互いに罪をなすりつけ合った。

2009年6月5日 最高裁は死刑判決を確定させた。

 

しかし、両名の死刑の執行はされていない。

 

2017年関根は東京拘置所で病死し、

風間は現在も生きていて収監されています。

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映画化された事件の記事まとめ

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