冷たい熱帯魚 (ネタバレあり)怖いシーンはどの程度怖い?グロさは?

映画冷たい熱帯魚は園子温監督の映画で、2010年9月12日に公開された映画です。この映画は実際に起こった事件「埼玉愛犬家連続殺害事件」をベースに描いた映画で、キャストは吹越満、でんでん、黒沢あすか、神楽坂恵、梶原ひかり、渡辺哲などが出演している。この映画かなりグロイシーンが出てきます。なので、R18+指定の映画になっています。

まずは、この映画の予告編をご覧下さい。

今日はこの冷たい熱帯魚の怖かったシーンについて書きたいと思います。この映画はスプラッタ的なシーンも出てくるので、血を見るという直接的な怖さ、そしてこの映画のちょっと壊れている人間的な怖さなどにも触れたいと思います。

今回はこの映画を見たいけど、怖いので見れないという方や、見るかどうか躊躇している方の為に、どの程度の怖さなのか?という事も含めて書きたいと思います。

今回はこの記事にはネタバレが含まれています。映画の内容を知りたくない人は読まないでください。

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冷たい熱帯魚はグロ過ぎるが全て実話なのか?

怖いシーンの前に、そもそもこの映画は実話をベースにしているという事なんですが、実際の事件はどんな感じだったのか?映画だから大げさに、グロテスクに描いているんじゃないのか?という疑問をもつ方もいるかもしれませんが、設定やキャラクターなど、ところどころ変えていますが、ほぼ実際に起きた事件と同じ様に作られています。

むしろ、実際の事件の方が恐ろしくて、映画なので柔らかく作っています。映画の中で、殺した人間を解体するシーンがありますが、本物の事件も同じ様に、死体を骨と肉に分けて、処理しています。また、死体に対して、ここでは語るのも憚られる行為を行なっています。

詳しくは、この映画の吹越満が演じた社本に当たる人が逮捕後告白本を出しています。そこに詳しく書いてありますので、興味のある人は読んでいただければと思います。

ただし、この本は中古で、5000円から6000円と高値で取引されています。図書館などに置いてあるかもしれませんので、そちらを確認下さい。

映画で社本(吹越満)は自分で首を切って死にましたが、実際の人は死んでいません。犯人の村田(でんでん)も、映画では社本に殺されていましたが、殺されず、警察に捕まっています。なので、映画では、熱帯魚屋でしたが、実際にはペットショップが舞台だったり、登場人物など細かい所で設定が変更されています。

ただし、今回でんでんが演じた村田は実際にあんな感じで、見た目はイカツイ、ヤクザみたいな風貌だが、ユーモアがあって、凄い話術に長けた人物だった様です。

映画の中に「ボディーを透明にする」という言葉が出てきていましたが、あの言葉も実際の人物が使っていた言葉です。非常に手慣れた手付きで死体を処理し、実際には30人位の方が殺されていると思われます。

殺しの手口は、ドリンク剤に猛毒を入れて相手に飲ませる方法を毎回使う。

あと、死体の骨を焼く時に、醤油をかけていて、なんで醤油かけるん?と疑問に思った人もいたかもしれませんが、少し解説しますと、あの醤油は人間を焼いた時に出る独特の臭いを消す為に、実際に犯人が醤油をかけていたそうです。

映画の登場人物

村田幸雄(でんでん)

熱帯魚店「アマゾンゴールド」の経営者、手広く経営している様子で、赤いフェラーリに乗っている。しゃべるのが好きで、明るく親しみやすい。しかし裏の顔は・・・

村田愛子(黒沢あすか)

村田の妻、村田よりかなり年下で、露出の多いセクシーな格好をしている。いつも笑顔だが、裏の顔は・・

社本信行(吹越満)

「社本熱帯魚店」の店主、気が弱く家族にいつも気を使っている。再婚相手と前の妻との間に生まれた長女と三人で暮らしている。長女が万引きで捕まったところを、村田に助けられ親しくなっていく、そして村田の犯罪に協力させられる。

社本妙子(神楽坂恵)

社本の再婚相手、社本の前の妻が死亡してから、程なく社本と結婚、長女の美津子に後ろめたさがある。料理が苦手でレトルトや冷凍食品ばかり出す。心の中では、うだつの上がらない社本に対してウンザリしている。

社本美津子(梶原ひかり)

社本の長女、社本が妙子と再婚した事に対して怒っている。妙子を母親と認めていない。食事中彼氏からの電話で家を出て、万引きで捕まった。村田に助けられた縁で村田の店で働きだす。

筒井高康(渡辺哲)

村田の店の顧問弁護士、見た目はヤクザそのもの。村田が犯罪を犯している事を知った上で付き合っている。熱帯魚の投資話に同席して、村田に加担する。村田にかくれて、愛子と肉体関係がある。オオクボヒロシという若者を運転手として雇っている。

冷たい熱帯魚の怖いシーン

今回紹介する怖いシーンは私の個人的な感想なので、人によっては違うかもしれませんので、ご了承ください。では、行ってみましょう。

村田がいきなり豹変するシーン

村田は資産家の吉田に魚の養殖事業の投資話を持ちかける。希少性の高いその魚は一匹一千万円投資しても、後から元が取れると言葉巧みに吉田に金を出させる。最初は渋っていた吉田だったが、熱帯魚屋の社本もその場にいた事から、最終的に話を信じて金を出す。そして、村田の殺人の手口、ドリンク剤に猛毒を入れ吉田に飲ませた。

苦しみ出す吉田を心配する社本。それまで、ペットボトルの水を吉田にあげてと、親切なそぶりをしていたが爪を研いでいた村田が、苦しみ出す吉田の様子を確認して、

吉田を介抱しようとする社本に対して、

「いいよ、もうほっとけ!、それより俺の話を聞け!」と叫びます。

目が点になる社本。

「人はいつか死ぬ!だがいつ死ぬか分からない、だが分かる人間もいる、俺がそうだ!」

突然豹変した村田の態度と、苦しんでいる吉田を見てパニックになる社本。

「こいつは今日死ぬってだけの事だ!」と当たり前の事の様に話す村田。

これが恐怖の始まりとなる。

へい!らっしゃい〜

殺害した吉田の死体を変な十字架がある小屋に運び込むのを手伝わされた社本、吉田の死体はその小屋の風呂場へ運び込まれた。社本が恐る恐るその様子を覗き込んだ時に、村田が言うセリフ。「へい!らっしゃい〜」まるで、魚屋みたいな村田、そこにはバラバラに解体された、吉田の死体が・・・その横では一緒に村田の妻の愛子(黒沢あすか)が村田と一緒に死体を細かく切っていた。

「臭いか?すぐ慣れるよこんなの」横で、妻の愛子が死体の肉を刻みながら笑っている。吉田の物であろうと見て取れる血まみれの頭蓋骨も置いてある。

このシーンで分かるのは、こいつらかなり慣れている。人の解体を当たり前にやってのける、異常な怖さ。しかも笑いながら。

弁護士の筒井の家に乗り込む

社本(吹越満)の運転する車に村田(でんでん)が乗り込み、警察の車をまいて向かった先は顧問弁護士の筒井の家、筒井は村田に隠れて、村田の妻の愛子と肉体関係を持っていた。また、筒井は裏で村田に対して、更に金銭を要求していた。

そして、筒井のいる部屋にまっすぐ向かった村田が障子を開けると、筒井がベッドに横たわっていた。そして、筒井の横には、お馴染みの毒入りのドリンク剤の空き瓶が転がっていた。

筒井の愛人の様になっていた愛子だったが、裏で糸を引いていたのは村田だった。

「どうした〜!何があった!」と大げさにワザとらしく入って来た村田、運転手のオオクボが「息してない、ヤバい!」とパニックになっていると、優しく、「これ、飲んで落ち着け」と言ってオオクボにも毒入りドリンク剤を飲ませた。

そして、苦しむオオクボの首をロープで絞めて殺害した。

筒井の解体シーン

また、例の山小屋に殺害した弁護士の筒井(渡辺哲)と運転手のオオクボを運び込んだ村田達、コーヒーを持って行った社本に、死体解体の説明をするシーン。いずれは、社本が自分で全部解体をしないといけなくなるから、早く勉強の為に覚えたらいい、ポイントは肉と骨は別々にする、「これ大事だぞ!絶対にだそ〜!」吐きそうになりながら、「はい」という社本の返事を聞いて、「うん!」と頷く村田。

そして、肉は最低唐揚げくらいの大きさに切るなど、まるで料理の説明をしている様な軽さが怖い。

そして、「しゃもと〜〜」といたずらっぽく言って、切断した筒井の首を社本に見せておどける村田。しかし、首とか、原型を留めている死体はさすがに、作り物っぽい感じでそこまで、リアルに作られていない。

村田が解体される

切れた社本(吹越満)によって、車で滅多刺しにされた村田(でんでん)、虫の息の村田は何かボソボソと喋っている。聞いてみると、子供の頃の記憶なのか?「お父さんごめんなさい」「もう逆らいません」などと、わけの分からない事を呟いていた。

まだ生きている村田に白い布をかけ、愛子に向かって、「楽にしてやれ」という社本。愛子はそこにあった、テレビを振り上げ村田の顔に思いっきり何度も叩きつけた。

このシーンが一番痛そうで怖かったです。

社本は死んだ村田の遺体を解体する様に愛子に命令した。

実はでんでんより、吹越満の方がグロかった

今回もう一度、冷たい熱帯魚を見直したのですが、やはり強烈なインパクトを見せるのが、村田を演じた、でんでんです。この映画を初めて見た時は、ちょっと、グロいシーンがしつこ過ぎると、特に村田が死んでからそう感じました。

社本(吹越満)が村田の妻、愛子の頭をマリア像みたいな仏像で殴るシーンとか、愛子を刺すシーン、社本がぶっ壊れて、嫁の妙子(神楽坂恵)を刺すシーン、社本が自分の首を切ったり、何故かこの映画の後半になると、見るのが辛くなって来ます。

社本の残虐なシーンは何故かリアルに見えて、痛々しく凄惨な感じを受けます。しかし、でんでんの残虐なシーンは、あの語り口調だったり、キャラクターでかなり、凄惨さが中和されている事に気付きました。むしろ、でんでんのシーンはギャグなのではないか?と感じてしまうところがあるのです。(でんでんは直接殴ったり、刺したりする所は殆ど無いからかもしれませんが)

先ほど怖いシーンで紹介した弁護士の筒井(渡辺哲)を殺害するシーンは、でんでんが部屋に入ってきた時、渡辺哲の股間が勃起してましたし(笑)でんでんのかたり口調がワザとらしいし、何故か笑ってしまいます。一番凶悪な人間のはずが、どこか怖さを中和しているという・・おそらくノリノリのハイテンションで演じた事が、そう感じる結果となったのか?と勝手に思っています。

社本は一般視聴者の目線の人間なので、村田がする事に驚いたり、吐きそうになったり、ごく普通の人だったら、そういうリアクションを取るだろうという人ですが、その社本が狂い出したら余計に見ていて、グロテスクに感じました。

この映画を見ていて、謎な部分もあります。最後のシーンで社本が妙子(神楽坂恵)を刺すシーン。ワザと刺したのか?それとも偶然刺さったのか分からない感じがしましたが、これは見る人の判断でいいのではないでしょうか?どちらに取るかは、視聴者が決める事、この映画が好きだ、何回も見たいという人もいれば、見たくないという人もいます。

私はこの映画は、色々な役者さんが出ていますが、でんでん演技がツボにハマりました。

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